水無瀬島──。離島であり、アクセスの悪さから観光地ともいえないが、主人公が幼い頃によく遊びに来ていた島だった。医学部に進学し、勉強漬けの毎日で余裕をなくしていく姿を心配した親から、夏季休暇を利用してリフレッシュがてら従姉妹に挨拶に行くことを薦められ、主人公は再び島へとやってきた。脳裏によぎるのは幼い頃に過ごした時間と、本当の家族のように接していた従姉妹のことだった。幼い頃から綺麗で、自分にもとても優しく本当の姉のように接してくれた水蓮。お転婆で、自分の後ろをちょこちょこ付いて回っていた妹のような紫苑。二人 ...